2010.06.02
ヒースセラミックス ファクトリー&ショップへ。
長年お世話になっているライターの江口さんから、ヒースセラミックスのことを聞いたのは今年の始め頃。ずっと頭のどこかにあって、今回サンフランシスコを訪れることになった際に本をぺらぺらとめくっていたら「HEATH CERAMICS」の文字が......。
もう少し前に、江口さんにここにくることをお伝えすればよかった!と思いながら、思い切ってヒースセラミックスのアトリエのあるサウサリートという島へ行くことにしました。フェリーに乗ること30分。
30分離れただけなのに、サンフランシスコより随分カリフォルニアを感じる気候は、なんとも不思議。
ビジターにはレンタル自転車が一番の移動手段になっているこの島で、私は当然自転車を借りる勇気はなく(ママチャリならばいいのですが、早そうなタイプの本格的自転車しか見当たらず。)トコトコトコトコと、ただまっすぐの道のりを、ヒースセラミックスのあるアトリエ兼ショップまで歩いて行くのでした。凄く遠いという訳ではないけれど、なかなかの道のり。でも、道ばたにあふれる緑が気持ちいいのでどこまでも歩いて行けそうな気がしてしまいます。
光が眩しくいてくれることがとてもありがたくて、感謝してしまう。
ファクトリーショップにやっと到着して、並べられているものをゆっくりを見て、陶器を手に取っていると親切にいろいろと話をしてくれるお店の人たち。「どうやってこのお店のことを知ったの?」「どこから来たの?」親切な人が多いなあ......と、今回の旅を通じて感じています。
ヒースセラミックスは、アメリカンミッドセンチュリーの陶芸を今に継承するブランドで、私が訪れているサウサリート(サンフランシスコ)のアトリエ敷地内で60人の職人さんが昔ながらのテクニックを生かしながら、お皿やコップなどのテーブルウエアを製作しているそうです。
テーブルウエアだけでなく、とても美しいタイルも製作していて、その色合いは見ているだけでも幸せでした。色の組み合わせ方だったり、マットとシャイニーの質感だったり、濃淡の違いに、焼き模様......。何度もタイル見本の場所を行ったり来たりしてしまう時間。
そして、とても気になった花瓶もありました。同じ種類のものが幾つか並べられていたのですが、それぞれに違いがあることを発見。それは裏面で、マークに違いがあったり、数字が刻まれていたり、いなかったり。「その意味は作った人にしかわからないわ」とお店の人。個人的に、そういうのが大好きで、秘密のナンバーが刻まれたタイプの花瓶を購入。なんでこの数字を付けたのかなーと思いながら、自分の好きなように考えるのも楽しい。手作業の道のりは、些細なことだけどそうやって使う人に伝わるような気がします。
阿部好世
01年NY帰国後、ファッションブランドのPRを担当。05年アンティーク&ヴィンテージ コスチュームジュエリーのオンラインショップpetite robe noire.comをスタート。07年に恵比寿にストアを開き、翌年には日本の職人と共に製作するオリジナル1stコレクションを発表。デザインを追求し「装飾品」の定義を深めるために世界中を旅する。

