2010.04.16
外国の星
いつもいつも言っている、私はどこかに行くことが好きだと。
占い師さんは言った、「あなたには外国の星があります」と。
そうか、だから初めて行ったところでも、ある瞬間、居心地の
良さを感じたりするのかも。
ずーっと以前、フランスの田舎のブドウ畑でロケがあった。
このシマシマのテントがかわいかった。
中にはテーブルと椅子があり、ランチョンマットには食器がセットされていた。
それ以外にも、こうしてチーズとフランスパン、そしてワインを含む
飲み物が現場の片隅に備えられていた。
ここでくつろいだり、おしゃべりしたりしておひさまが出るのを待つ。
私がかぶっているゲジゲジのニット帽は、確かギャラリーラファイエット
で買ったものけど、すぐに失くしてしまった。気にいってたのに、
あと2枚ほど買っておけばよかったと何度も後悔した。
キャンピングカーの中ではステキなマダムがお料理をしたり
おやつの準備をしたりしていた。
いつでも、私はその日のメニューを聞いて、お料理の味をチェックする。
ちょっとだけ先回りして、「今日はごちそうよ」などとスタッフに
自慢気に伝えるのだ。
モンマルトルのロケ。
なんだかモノクロっぽく写っている。
2年ぐらい前にもこの辺のロケに行ったが、もう私が仕事中に
カメラを使うことはない。
情報の管理が必要な時代になって、むやみにカメラを使っては
いけないから。
だからこれらの写真は「時効」のもの。
カメラに集中するカメラマンの姿と、露出をはかる助手。
いつの間にか、面白いスナップを撮っていたんだなー。
かといって、作品ぽいものは撮れない。
でもたとえスナップでもそこに時間という魔法が効き始めると、
自分にとっては代えがたいものになる・・・
滞在中のプチホテルで、シーツの交換にきたメイドさんに
カメラを向けると、さっとポーズをとった。
これが旅なんですね・・・
高橋靖子
日本のスタイリストの草分け的存在。現在も、広告、CMなど第一線で活躍中。71年、ロンドンで山本寛斎氏とファッションショーを成功させ、その後、「ジギー・スターダスト」期のデヴィッド・ボウイの衣装を担当。鋤田正義氏によるデヴィッド・ボウイやT・レックスの撮影をアレンジしたことでも知られる。著書に『表参道のヤッコさん』『小さな食卓 おひとりさまのおいしい毎日』『わたしに拍手!』などがある。

