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つよこ・フォン・ブランデンブルク TSUYOKO VON BRANDENBURG ライター兼ドラッグクイーン

つよこ・フォン・ブランデンブルク TSUYOKO VON BRANDENBURG ライター兼ドラッグクイーン

つよこのお部屋

「ここは・・・エレベーター?」
「僕の部屋だ!!」

これ映画『ローマの休日』で王女さまのオードリー・ヘプパーンが、新聞記者グレゴリー・ペックの部屋に入った時に言った台詞。

にっぽんに帰国して2ヶ月。
友人宅にお世話になって上げ膳据え膳生活をしていたつよこ。
だんだん一人暮らしをしたい思いが募って来たわ。

東京の住宅は狭くて高いとさんざん聞いていたから

「そぉね~郷に入っては豪(郷!)に従えっていうじゃない。ワンルームのお部屋ってどんな感じなのかぴら?」

まずは安い物件からチェックと不動産屋にGo!
1Kの間取りを見て思わず叫んじゃったわ!

「こ、ここ・・・わたくしがベルリンで住んでいた部屋のバスルームよりも狭いじゃない!」

いきなりローマの休日状態・・・・

わたくし別に豪邸自慢がしたい訳ではないの。
ベルリンで友達とシェアして住んでいたのは、6部屋+キッチンの170平米の物件。天上が3mぐらいあって葡萄とかアールデコの装飾が施されているというおまけがついているものの、家賃12万円の平均的な価格の住宅。
バスルームが2つあって、大きい方は20平米ぐらいあったと思う。
ベルリンの家賃の相場はドイツやヨーロッパの他の都市に比べてもかなり破格だけど、住宅事情のあまりの違いにつよこショックのパー子さん。

ドイツ人は衣食住の中でも住まうことを優先させる民族のような気がするわ。それに比べて日本では食と服への関心が強いのはなぜかぴら?と常々思っていたなぞが解けたわ。これじゃ~住の部分は妥協せざるをえないわよね~~~

一瞬ヨーロッパに帰ろうかなという思いが頭をよぎったけど、次の瞬間なにかがつよこの中のプラグマティスト(実用主義者)に、ゴオォォと火をつけたわ。

広さよりもいかに空間を無駄なく実用的に使うかということに昔から喜びを感じる性分のつよこ。定規を使って住宅広告に家具の配置を書き込むのが趣味だったという希有な小学生生活を送っていたわ。それはその後、レゴで図面を再現するまでエスカレート。
ドイツでバウハウスに出会った時、「あ~らステキ。これに似たことをわたくし昔からやってきたわ」と原点に戻ってきた感覚を憶えたわ。
つまり、つよこは生まれながらにして機能主義という衣を着たバウハウス人だったという訳。

そんなつよこが新居の鍵をもらって真っ先にしたのが、部屋中の寸法をメジャーで計ること。家具のカタログと首ったけでインテリアをシミュレーション&実現させていく、その早さと執念たるや獲物を狙うハンターなみ。頭がそのことでいっぱいになっちゃうのよね~

住宅だけじゃないわ。トートバックひとつにしても、大きさ・生地・デザイン・色を何度もネット&実物チェックして検討するの。同じ大きさのバッグに持ち物を入れて、あ~だこ~だ実用性を日夜検討。あげくの果てには模型を作ってテストまでしちゃう始末。

さてさて、そんなこんなでつよことマチコの2人暮らしがスタートしたわ。
注文したトーネットとコラボした無印のスチールパイプ・デスクも届いてキッチン用品も購入。
食事ができるようになった新居で、マチコと食卓をはさんで「なんだか東京ライフというものを私たち送ってるみたいね~」とこの街にいられる幸せをふふふと実感。日本にまだ慣れない者同志が微笑みあう秋の夜長なの。

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引っ越しの途中、つよこセンセの帽子を寝椅子がわりに休憩するマチコ

【今月のマチコのチラ見~笑ゥせぇるすまん】
みなっさ~ん、最近マチコが電車で「きゃ~!」って悲鳴をあげちゃったウーロン茶の広告。

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笑ゥせぇるすまんに「ドーン!」と指差されてひるまない人っているのかぴら?
スリル満点!あまりのインパクトにマチコたじたじ。


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PROFILE
つよこ・フォン・ブランデンブルク

ベルリン在住のライター兼ドラッグクイーン(年齢・性別は不詳)。守備範囲はコスメ、ゴシップ、アート、建築に至るまで幅広い。豊富な人生経験と慈悲の心からつむがれる筆致にファンは多い。