2010.02.05
LE FIGARO カラヤン全集
この1月よりLE FIGAROが毎週土曜日に発売している
「HERBERT VON KARAJAN全集」。
言わずと知れた"帝王"カラヤン指揮によるクラシック音楽のコレクションです。
ベートーヴェンやモーツァルトなど毎週一人の作曲家の楽曲を特集しており、
CD2枚組が冊子にパッケージされ9,90ユーロ。
カラヤンは僕の憧れです。

別に僕はクラシック音楽愛好家ではないのですが、
僕自身ギャルソンだからか、はたまた、
だからこそギャルソンなのかは分からないけれど、
古典に対する畏怖にも似た敬意は強いのです。
カラヤンという存在がなければ、
今日のクラシック音楽界は違ったものになっていたのではないでしょうか。
その才能と人気で20世紀半ばから世俗的実質的に音楽界に君臨していたカラヤンは、
権力欲の強さもあったからこそ"帝王"と呼ばれているのでしょう。
でも欲があるって悪い事ばかりではないと思うのです。
個人のエゴが社会的に有益になる場合もありますよね?
ところでこの「カラヤン全集」は5月終わりまでの全20集構成なのですが、
僕としてはあるべき一人の作曲家の名前がなぜか無いのです。
その名は、リヒャルト・ワーグナー。
カラヤン指揮のベルリンフィルによるワーグナーほど美しいものはないし、
ワーグナー、カラヤン、ベルリンフィルという「物語」がマリアージュし
官能的な音楽を奏でていて素晴らしいと思います。
ヒトラーが愛好していたワーグナーの音楽は、ナチスを思い出させるためか
フランスでは敬遠されてしまうのでしょうか?
ボードレール、ユイスマンの「さかしま」の主人公デ・ゼッサントのように
神経症の僕なんかは、逆に(?)カラヤン指揮の「トリスタンとイゾルデ」
などに癒されます。
僕もお世話になっている偉大な指揮者・小澤征爾さんの復帰を祈りながら。
Parisより、愛を込めて。
山下哲也
東京生まれ。サルトル、ボーヴォワール、ゲンズブールといった数々のアーティストに愛され続けるパリの6区サンジェルマン・デ・プレにある、世界で最も由緒ある老舗カフェ“カフェ・ド・フロール”のアジア人初のギャルソン。 1885年に“カフェ・ド・フロール”が創業して以来、2005年にフランス人以外でサービスする初めての外国人ギャルソンとなる。2007年には、Newsweek誌で世界が尊敬する日本人100人にも選ばれた。
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