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我思う ゆえに我あり。フロールより愛を込めて  カフェ・ド・フロール ギャルソン  山下哲也

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2010.04.02

Au revoir Irène!!!(イレーヌ、また会う日まで!!!)

3月31日、長らくFloreのレジに鎮座していたイレーヌが引退しました。

レジのマダム、言ってみればFloreの番頭、
Floreの「顔」でもあったイレーヌのためにFloreの2階で送別会が開かれました。

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駆けつけたみんなからの挨拶で急がしそうなイレーヌ。

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こちらはイレーヌのポートレート。
朝のギャルソンのザヴィエが、副業(本業?)のアーティストとしての腕を
発揮しています。

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オフの水曜日だったから僕もプライベートで参加しました。

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レジのマダム3人組。
右からイレーヌ、マリー=エレーヌ、ナディーン。

Floreでレジのマダムの役割は計り知れないものがあります。
御会計をする所ではありません、念のため。

その昔、ギャルソンがお店からギャルソンをする権利を売買していた
古き良きシステムを今も継承するFloreでは、
僕らギャルソンがお店から一度商品を買ってお客様にサービスする形になっています。
言ってみれば、レジのマダムがお店を「管理」しているのです。
だから僕らはレジのマダムの前を通らない限りフロアーに出れないんです。

常に厳しく、ときに優しく、僕らのお母さんのような存在です。

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この日20:00まで勤務のミッシェル(大)も蝶ネクタイを外して。

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実の息子のようにイレーヌが可愛がっている俳優のÉdouard BAER
(エデュアー.ベール)もブルゴーニュでの撮影から駆けつけてくれました。

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当日Floreにイレーヌ宛にピエールから届けられたブーケ。
送別会には参加できなかったけれど、イヴ=サン=ローランの公私ともに
パートナーだったFloreの御意見番的存在でもあるピエール=ベルジェ氏からの
贈り物です。
ちゃっかり僕も持たせてもらいました。

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先週末記念に撮ったイレーヌとのツーショット。
一生の記念です。

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Floreのレジと言えば、こんな写真もあります。
現Yves Saint Laurentのデザイナーであるステファノ・ピラーティとの写真で、
2005年12月26日号のフランス版「ELLE」に掲載された一枚を、
撮影したカール=ラガーフェルドが紙焼きしてプレゼントしてくれたものです。

カフェは一日一日の積み重ね。
イレーヌ、大丈夫だよ、ちゃんとこれからもFloreがFloreで在るために
僕はギャルソンするからね。

Parisより、愛を込めて。

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2010.04.02  |  GOURMET

PROFILE

山下哲也

東京生まれ。サルトル、ボーヴォワール、ゲンズブールといった数々のアーティストに愛され続けるパリの6区サンジェルマン・デ・プレにある、世界で最も由緒ある老舗カフェ“カフェ・ド・フロール”のアジア人初のギャルソン。 1885年に“カフェ・ド・フロール”が創業して以来、2005年にフランス人以外でサービスする初めての外国人ギャルソンとなる。2007年には、Newsweek誌で世界が尊敬する日本人100人にも選ばれた。

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