Home Blog 山下哲也

Blog

我思う ゆえに我あり。フロールより愛をこめて
山下哲也TETSUYA YAMASHITA
カフェ・ド・フロール ギャルソン
「残暑見舞い」

『原点回帰』

この週末よりLE BON MARCHÉ 160周年キャンペーンが開催中です。

02yamashita120918.jpg


1852年創業、世界最古の百貨店としても知られるボン・マルシェですが、各ブランド期間限定別注品の販売、そして

キャンペーンに女優カトリーヌ・ドヌーヴを招き、さながらParis左岸のエスプリ総動員という感じです。

まさに、あっぱれ!!

でも考えてみると、三越日本橋本店(1914年完成)の前身である呉服店「越後屋」の創業は1673年なわけで、

ちょっと???な感じもしないではありませんが、確かに百貨店(デパートメントストア)としては、、、。

逆に三越さんがフランス人だったら、「うちの方が世界最古だ!」とアピールしそうですね?!

思うに、三越さんの本拠地・日本橋は江戸時代、五街道の起点そして中心として、人・もの・文化が集まり情報を

発信する場所でした。

01yamashita120918.jpg


「花魁(おいらん)」

そんな日本橋に9月初旬の一時帰国の際にお邪魔する機会に恵まれたので、日本橋三井ホールで開催されている

アートアクアリウム展に遊びに行って来ました。

金魚鉢の金魚を眺めて、夏の涼をとっていた江戸文化の粋にちょっと触れることが出来た気がします。

我想うゆえに、我あり。金魚を眺めながら、徒然と。

残しながら、蘇らせながら、創っていくという方針で再開発を進めている日本橋ですが、その名称に恥じず、

今後は世界に橋を架ける場所として、世界に情報を発信していって欲しいと思います。

その際、いわゆる「日本的なるもの」で外国人の異国情緒に訴えるという安易な方向を歩んで欲しくない。

本物の強さ。

折角の再開発を「自己満足」で終わらせず、世界の人・もの・文化が集まる場所になることを願っています。

その鍵は、このアートアクアリウム展の代表作「花魁(おいらん)」にあるのではないでしょうか?

Parisより、愛を込めて。

「残暑見舞い」
記事URL
http://blog.madamefigaro.jp/tetsuya_yamashita/post-40.html
記事のトップに戻る
PROFILE
山下哲也

東京生まれ。サルトル、ボーヴォワール、ゲンズブールといった数々のアーティストに愛され続けるパリの6区サンジェルマン・デ・プレにある、世界で最も由緒ある老舗カフェ“カフェ・ド・フロール”のアジア人初のギャルソン。 1885年に“カフェ・ド・フロール”が創業して以来、2005年にフランス人以外でサービスする初めての外国人ギャルソンとなる。2007年には、Newsweek誌で世界が尊敬する日本人100人にも選ばれた。

ARCHIVES