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いぬ パリ
吉田パンダPANDA YOSHIDA
フォトグラファー
2月のヴェネチアから、ジュデッ...

月夜のトイレとカレル橋、ドイツワインの改革犬

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時刻は午前0時を過ぎた頃だっただろうか。私はプラハにいた。そう、15世紀に完成したカレル橋の袂で苦しんでいた。トンネル効果を付け加えるアーチを、どの程度画面に入れれば適切か、石畳の反射はコントロールできているか、ハイライトとシャドウの輝度差は許容範囲内か、視線の高さをどこに置くか、画角のチェック......そんな些細なことは、もう全てどうでもいいことだった。私が探していたのは芸術ではなく、トイレなのだから......。

こんにちは、どこの国に行っても「トイレはどこですか」と「おいしい」から言葉を覚える吉田パンダです。プラハの月夜では大変でした。もうどこのお店も閉まっている時間帯に一人で夜景撮影。そんな時に、今世界で一番行きたい場所がトイレという事態。日本人代表の端くれとして外で用を足すわけにもいかないし、困り果てて近くのホテルに「トイレ、貸してもらえんじゃろか」とお願いしたところ、たっぷりと髭をたくわえた小柄なフロントのおじさんに「ミスター、今夜のサービスは全て終了したんだ。無理だよ」と断られました。ええーー!! も、もうダメだ......いやあきらめるなパンダ(←ひとり二役)、まだ全ての望みは失われていない、古の箱の中に残されし最後のものも、トイレ、じゃない希望だったはず!! これは長く伸ばした三脚がやはりいけないのだろうと、鈍く痛む腹を押さえながら三脚を片付け、斜め向かいの4つ星ホテルへ。

「ト、トトト、トイレ貸してもらえんじゃろか(必死)」

切羽詰まった東洋人を前にして、金色の短髪に青い目の好青年は困惑しながら「右に行って奥にあるから」と応えてくれた。ありがとうホテル・ビショップ! ありがとうフロントのズデネクさん! 私はあなたの親切を永遠に忘れない。今回のブログをすっきりと貴方に捧げよう←どうでもいい。

HOTEL BISHOP'S HOUSE PRAGUE
www.hotelbishopshouse.cz/#

さて、チェコ編もいずれありますが、今回はドイツ編。ダイデスハイムという小さな町で出会った犬をお届けします。

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この木箱の文字がシブい。「ドイツ国のワイン」という意味だと想像しています。

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ひとつのワイナリーに、何人かの生産者が集まっての試飲会。今回は各国のジャーナリストが招かれた、ドイツワインのプレスツアーに参加してきました。ドイツワインの世界でも若い世代が育ってきていて、彼らだけの組織を作り、新しいドイツワインのイメージを発信しようとがんばっています。

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そんな生産者のひとり、ヤンに飼われているミックス犬のエマ。実は母犬が妊娠した状態で捨てられ、スペインの施設に引き取られていたのを現在の飼い主であるヤンが、インターネットで見つけて引き取ることに。その時お腹にいたのが、エマなんです。いまやドイツワインを変革する若手グループの一員というわけですね。よかったなあ。

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エマ「えーっと......トイレならレストランスペースの左手奥にあるからね、パンダさん」

ありがとうエマ。余計なお世話です。
次回はチェコ、モラヴィア地方はブルノという町からお届けします。どうぞお楽しみに!

2月のヴェネチアから、ジュデッ...
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PROFILE
吉田パンダ

パリ在住。犬と美味しいものをこよなく愛するフォトグラファー。雑誌媒体では吉田タイスケとして活動。写真集「トイプードルあづきのパリ日記。」が、絶賛(?)発売中。ご意見、ご感想はこちらまで。
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