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霧矢大夢さん、サヨナラショー(涙)
ついに月組トップスターのきりやん(霧矢大夢さん)と、トップ娘役まりもちゃん(蒼乃夕妃さん)の退団公演『エドワード8世』『Misty Station』の千秋楽が終わってしまいました。トップスターの退団公演では、千秋楽と、その前の公演、通称"前楽"には、公演後、特別に「サヨナラショー」が行われます。幸運なことに、その貴重な公演に行かせていただけることになったのです。だけど、「サヨナラショー」だなんて、あまりにもストレートなタイトル。悲しすぎる(涙)。
『エドワード8世』『Misty Station』の公演プログラム。きりやんこと霧矢大夢さん(左)、まりもちゃんこと蒼乃夕妃さん(右)。
しーんとした公演後の会場。強いスポットライトがパンと灯り、満面の笑みで登場したきりやんとまりもちゃん。ふたりの主演作『ジプシー男爵』のプロローグのデュエットダンスから「サヨナラショー」は始まりました。まるでふたりが歩んできた道のように、まっすぐに照らされた一筋のライト。その左と右で、見つめ合いながら踊るふたり・・・。凛として美しく、とても素敵で、涙がでます。
実は、この公演で退団したのは、トップコンピだけではありません。渋い演技に定評があった一色瑠加さん、立ち姿が美しい青樹泉さん、歌ウマさんだった沢希理寿さん、可憐な役から大人の女性の役まで幅広くこなせた彩星りおんさんら、6名のタカラジェンヌさんたちも同時に卒業なさいました。彼女たちもショーに加わり、『バラの国の王子』『アルジェの男』などの劇中歌を披露。きりやんとまりもちゃんのトップお披露目公演だった『スカーレット・ピンパーネル』の中の歌「あなたこそ我が家」は、パーシーとマルグリットを思わせる白いお衣裳で(まりもちゃんはウェディングドレス!)でデュエット。幸せな雰囲気いっぱいの楽曲に、私たちもほんわかとした気持ちになりました。
霧矢さんの歌声に聞き惚れました。
それにしても、きりやんって、本当に歌がお上手! 朗々と歌い上げるその歌に、どっぷり聞き惚れてしまいました。また、モダンでさばけた雰囲気のまりもちゃんは正直、宝塚歌劇の娘役さんらしくない印象もあったけど、そこが"今どき女子"っぽくて好きでした。あくまでも想像ですが、たぶん友だちになったり、ビジネスパートナーにしたいタイプ。細マッチョなプロポーションと、キレのあるダイナミックなダンスは、私の憧れです。
タカラジェンヌさんたちは、いつかは必ず退団するのだ――。そう頭ではわかっていても、やっぱり寂しい・・・。なのに、いつも感じるのですが、退団者たちの顔は、実に清々しくて晴れやかなんです。そう、彼女たちには、それぞれの達成感があり、自分なりの決断を下したのだから、もはや迷いや悔いはないのでしょう。どんなときも憂いや嘆きは、旅立つ者より、残される者のほうにつきまとうもの。退団公演に立ち会わせていただくと、いつも少しおいてきぼりをくらったような気持ちになってしまいます。そんなことを思わず、祝福してあげなきゃいけないのだけど・・・。わかっているけど・・・。
月組公演にちなんだデザート「エドワード・ハッピー」。
きりやんとまりもちゃん。そして、宝塚歌劇から飛び立っていったすべてのタカラジェンヌさんたちに新しい幸福が訪れますように! 彼女たちの、女性として人間としての人生は、まだこれから。離れてみると、改めて宝塚歌劇のすばらしさもわかるでしょうし、在団中とはまた違う悩みや不安もでてくるかもしれません。でも、頑張るのよ~~! 母のような気持ちで見守る私。幕間には、今回の公演のために特別につくられたデザート「エドワード・ハッピー」をいただきました。甘いけど、ちょっとしょっぱい味がしました。
