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今日も美的にタカラヅカンゲキ!

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2012.01.18

『復活―恋が終わり、愛が残った―』『カノン』

宝塚大劇場で、元旦から今月30日まで上演されている花組公演を観に行ってきました。第1幕は、ミュージカル・プレイ『復活―恋が終わり、愛が残った―』。ロシアの文豪、トルストイの『復活』を原作とした作品で、実は昨年から私も原作を読んでいたのですが、なかなか読み進まず(汗)、上巻の途中で頓挫(苦笑)。観劇の方が先になってしまいました。壮絶で、ともすると際どいものになりかねないこの物語が、いったいどんな風に宝塚歌劇のミュージカルになるのか? 興味津々でした。


120118kurata_01.JPG『復活―恋が終わり、愛が残った―』『カノン』の公演プログラム。表紙は主人公のネフリュードフ公爵を演じる花組トップスターの蘭寿とむさん。

物語は、青年貴族ネフリュードフ(蘭寿とむさん)と、かつて彼の伯父の家で使用人として働いていた娘、カチューシャ(蘭乃はなさん)を取り巻く人々の愛と葛藤、そして男の美学がテーマ。過去の関係によって身を崩し、冤罪に問われてしまうカチューシャを救済しようと奔走するネフリュードフ・・・。と、こう書いただけで、もうすでにかなり暗く重たい話という感じがしてしまいますよね? 

確かに、お正月早々これ?という戸惑いもなくはないのですが、物語の根底に流れているのは「愛とは何か?」という普遍的なテーマです。お芝居の中で、「寄り添うことだけが愛ではない」というネフリュードフの姉君のセリフがあるのですが、本当にそうですよね。若かったときは私も、衝動のままに突き進み、恋愛は成就させてこそ、と思っていましたが、突き放す愛、遠くから見守る愛の深さや尊さもやっと理解できるようになってきました。
恋が、一時的な心の躍動だとしたら、愛はもっと地に足のついた永続的なもの――。"無償の愛"こそ究極の愛ですが、それは償いや憐れみとは異なるはずです。


120118kurata_02.JPG蘭寿とむさん(右)と、ヒロインのカチューシャを演じるトップ娘役の蘭乃はなさん(左)。

警備隊長を演じる望海風斗さんの静かな歌声から始まるプロローグも悲しく美しく、ネフリュードフの親友であり、自由恋愛主義者のシェンボック(壮一帆さん)、革命家のシモンソン(愛音羽麗さん)たちが揃い、シベリア行きが決まったカチューシャたちを見守るようにコーラスするシーンは、しみじみと心に染み入るような感動に包まれます。

タイトルの『復活』には、いったいどんな意味が込められていたのでしょう? 償いを終えたネフリュードフの復活。自由の身となり、新たな愛を見いだしたカチューシャの復活。自分の主義を改め、結婚することを選んだシェンボックの復活。そして、帝政ロシアからの復活・・・。今から100年前、20世紀を迎える直前に書かれたこの作品には、さまざまな思惑が込められているような気がします。


120118kurata_03.JPGネフリュードフの友人、シェンボックを演じる壮一帆さん。

お気楽にただただ楽しめる作品もいいけど、さまざまな解釈ができ、見終わった後にもしんみり考えさせられる、こういった作品も私、嫌いじゃないんです。2度、3度と観るうちにまた新しい解釈が見つかるかもしれないし、正解はどこにもないのかもしれない・・・。たった一度の観劇では、とうてい満足できません。

ショー『カノン』は、打って変わって明るく華やかで、蘭寿とむさんをはじめとする花組のパワフルな雰囲気が存分に楽しめるショー。"ダンスの花組"の魅力がいっぱい詰まっていて、わくわくします。


120118kurata_04.JPG観劇後は但馬のチャンピオン牛のフィレステーキをいただきました。

観劇後は、宝塚ホテル内の鉄板焼『梅野』にて、但馬のチャンピオン牛のフィレステーキをパクパク。いろいろ考えさせられ、華やかなショーに興奮したら、お腹がすごーく空きました(笑)。

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2012.01.18  |  BEAUTY

PROFILE

倉田真由美

25年以上のキャリアを持つ美容ジャーナリスト。女性誌編集部、編集プロダクションを経て独立し、女性誌の美容ページや新聞のコラムなどで執筆活動を続ける。現在は『フィガロジャポン』(阪急コミュニケーションズ)をはじめ雑誌などで活躍。また近年は、美容や健康にまつわる講演を行なうなど活動の場を広げ、 女性のライフスタイル全般における啓蒙活動にも力を注いでいる。近著は『しあわせ美人のつくりかた』(ぶんか社文庫)。
*タイトルの“タカラヅカンゲキ”は、宝塚と観劇、及び感激を組み合わせた造語です。

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