2010.09.17
苔
窓辺の苔。
市内の古い民家の残る街並で見つけました。
私が16年前に引っ越した最初のスウェーデンは田舎街。
そこで築250年の古い家に友人3人とシェアで暮らしていた時、
この窓辺の苔の機能を知りました。
スウェーデンは寒い国なので、
基本的に窓はペアガラス(2重窓)です。
でもこの窓の間に寒い時期には結露が出て窓が曇ってしまうため、
その湿気を吸わせるために、昔から
苔や綿を窓辺に敷く習慣があります。
でも、こんな作業をするのは最近では古い田舎の家でも稀です。
なので、ストックホルムの市内で見かけて、
ちょっとしたノスタルジートリップに陥りました。
私も最初の頃はそれを習って、
秋になると森に行って、苔をとってきては
ドライフラワーなどでデコレーションしつつ
毎年新しくしたものです。
日本の障子の張り替えみたいな気分です。
当時の家の写真を、と思ったものの、
デジカメ時代じゃないので
コンピューターに入ってないことに気づく。
で、昔の写真の入った箱を見てみたくなったりしてます。
横山いくこ
ストックホルム在住。キュレーター、ライター、コーディネーター(結局わりと何でも屋)。現在、Konstfack国立芸術工芸デザイン大学でエキシビションマネージャーとして展覧会や出版物を作りつつ、フリーランスのキュレーターとしても国内外の美術館やインスティテューションでデザインやアートのプロダクションに関わる。00年よりFigaroをはじめ日本のデザイン、アート、ライフスタイル誌等への寄稿及びコーディネート。08年にクラフト/アート/デザインのリサーチ&プロダクションEditions in Craft、“極小”児童アートブック出版社Tree Fruit Pressを設立。09年2月にスウェーデンの陶芸作家「リサ・ラーソン作品集」(ピエブックス)を共著(柴田隆寛+木寺紀雄/写真)。

