2009.10.26
白樺の可能性
北欧の森、といえばふかふかの苔やキノコ、ベリーそして白樺。

ほかにも変わった使い方があります。
先日、全国の食品が集まるフードフェアで
はじめて白樺粉なる物を発見。
食料が貧しかったその昔、農作物のあまりとれなかった北方地方では
白樺の皮を粉にしてバンを焼いていたそうです。

「いまの人はこんな苦くてまずい物は食べないけどね、
古い人には懐かしいんだよ。」
という、いまでも粉を作っているおじさんは、
食の文化保存のためにがんばっているそうです。
試しに買った白樺粉のクリスプブレッド、まずくなんかないですよ。
ほんのり苦くて香ばしい味がしました。
さらに、白樺樹液のスパークリングワイン。

氷の中から生えて来たような美しい白い皮を持った白樺は、
その後神話の中で、純粋やフェミニンを意味するようになったそうです。
白樺からはあふれる水のように樹液がとれます。
ペター・モーセンさんは
それを繊細な味のスパークリングワインSAV(http://sav.se)に仕立てあげた人です。

シャンパンとは違い、ほんの少し日本酒を思い起こさせるような
さらりとしたのどごしの品のある味がします。
すでにストックホルムの高級レストランでは注目を浴びつつあります。
日本食にもばっちりと思うので、
誰か日本でも輸入を初めてくれればいいのに。
ついでに、雑貨好きには白樺細工(ナーベルスロイド)もお勧め。

こちらも昔からある技法で、
リボン上にした白樺の皮を編んだカゴやバックで、
今でもクラフトショップなどで買う事が出来ます。
白樺細工といえば。
フィガロ誌上でもスタイリストとして参加してくれた事もある
友人のガールズデザイナーグループ、Defyraが来週からの東京デザインウィークで
神谷町の光明寺をアート&クラフト ジャック!
そこで白樺細工のワークショップもあるらしい?!
今年、10周年を迎えるスウェディッシュスタイル(www.swedish-style.org)も
いろいろ盛り上がりそうなので、ぜひ覗いてくださいね。
Defyraデザインのロゴ
横山いくこ
ストックホルム在住。キュレーター、ライター、コーディネーター(結局わりと何でも屋)。現在、Konstfack国立芸術工芸デザイン大学でエキシビションマネージャーとして展覧会や出版物を作りつつ、フリーランスのキュレーターとしても国内外の美術館やインスティテューションでデザインやアートのプロダクションに関わる。00年よりFigaroをはじめ日本のデザイン、アート、ライフスタイル誌等への寄稿及びコーディネート。08年にクラフト/アート/デザインのリサーチ&プロダクションEditions in Craft、“極小”児童アートブック出版社Tree Fruit Pressを設立。09年2月にスウェーデンの陶芸作家「リサ・ラーソン作品集」(ピエブックス)を共著(柴田隆寛+木寺紀雄/写真)。

