2010.08.17
ロッピス
スウェーデンの田舎に出かけて
Loppis ロッピス巡りほど楽しいものはちょっとありません。
前のブログで書きましたが、
ロッピスとはスウェーデン版のフリーマーケット。
フリマとはいえ、ほとんどが室内。
田舎に行くと普通の家のガレージや、
農家の納屋なんかでやってます。
ロッピス巡りには車が必須。
なぜならどこにあるか走ってみないと分からないから。
国道沿いから、
小さな村や街に続く小さな道、
さらに森に入っていくようなガタガタ道まで
さまざまな通りに突然現れる Loppisサイン。
(殆ど常に手描きの看板)
Anitk, Kuriosa, Retroなどとも書いてあります。
とにかく看板を見つけたら即、そのサインを追いかけます。
そしてこんなドーンと大きなロッピスに行き会った時には大興奮。
完全に宝物探し大会の血が騒ぎます。
基本的には相当なガラクタの山から見つけ出します。
ロッピスは街のヴィンテージやアンティークショップと違って
セレクトもされていないし、
大抵はかなり埃をかぶってたり、
多少カビ臭い気配もするのですが、とにかく安い!
それに結構なお宝も隠れています。
リサと立ち寄った大きなロッピスでのおかしなエピソード。
ちょっと高めのデザインコーナに
"リサ・ラーソン1960年代"というサインのかなり値段の高い花器を発見。
でもリサは「これ私のじゃないわよー」と大笑い。
でもその隣になんとリサのデザインした貯金箱が。
こちらはお店の人、リサのデザインって知らなくて
安い値段がついていて、リサはさっそく
「これは安いから買っておかなくちゃ!」と購入。
お店の人はちょっと恥ずかしそうにしてましたが、、。
ちなみに自分で自分の作品をロッピスで買うなんて、、
とお思いかもしれませんが、
実はリサ50−70年代にデザインした物
自分であまり持ってないんです。
当時グスタフスベリではデザイナーも
買い取り制度だったそうで、
彼女のお給料では高くて買えなかったんだそうです。
なので皮肉にも今になってアンティークショップや
ロッピスで時々見つけては買い集めているんだそうです。
大きなところから、こんな小さな家の軒先まで。
覚えている限りでも
4日間で20件は回りました。
ストックホルムに着く頃には車の中がすごい事になってました。
そして今回の勝利品もろもろ。
10−20年代の椅子やお皿、
80年代のキュービックなシェイプの可愛いスタンドランプ、
70年代ヴィンテージ、家具用のファブリック、
30年代のブローチ、アラビアのお皿などなど。
メチャクチャなミックスですが、大満足。
でもいくら安っていっても、買い過ぎでお財布がやや寒い。
しばらくロッピス禁止令。
横山いくこ
ストックホルム在住。キュレーター、ライター、コーディネーター(結局わりと何でも屋)。現在、Konstfack国立芸術工芸デザイン大学でエキシビションマネージャーとして展覧会や出版物を作りつつ、フリーランスのキュレーターとしても国内外の美術館やインスティテューションでデザインやアートのプロダクションに関わる。00年よりFigaroをはじめ日本のデザイン、アート、ライフスタイル誌等への寄稿及びコーディネート。08年にクラフト/アート/デザインのリサーチ&プロダクションEditions in Craft、“極小”児童アートブック出版社Tree Fruit Pressを設立。09年2月にスウェーデンの陶芸作家「リサ・ラーソン作品集」(ピエブックス)を共著(柴田隆寛+木寺紀雄/写真)。

