2010.08.04
プラスチック・ノスタルジア
ノルディスカ・ミュージアムは
北方民族の歴史博物館で、
民族衣装や装飾品の素晴らしいクラフトや
昔からの暮らし方が見られる。
ここで近代の暮らしに深く関わってきた素材、
プラスチックをテーマにした展覧会が始まりました。
6000点を超えるというミュージアムのコレクションと、
有名なプラスチックデザインのコレクター
トーマス・リンドブラードのコレクションが圧巻。

家庭で使われてきたプラスチックがテーマのこの展覧会、
ミュージアムが意図しているのは
日常生活品の中にみえる歴史的、政治的なストーリーライン。
でも展示を見ている人はほぼ、
「タッパーウエアパーティー!懐かし過ぎ、ママがやってたわ」
「あった、あったこういうの!」
「まだ使ってるわー」
「おばあちゃん家からもらっておけば良かったー」
などなど、完全にノスタルジートリップしています。
(こういう反応からさらに深く掘り下げてって
いうのが意図なんでしょうけど、無視されてましたねー、完全に)
陶器で有名だけど、
スティーグ・リンドベリやリサ・ラーソンの活躍した
グスタフスベリでは一時期プラスチック製品も生産していました。
左上はリンンドベリデザインのプレートやカップなど。
右上はグンナル・ラーソン、リサの旦那さんがデザイン。
でもこの灰皿は某イタリアメーカーにデザインが盗まれ、
今もそこのオリジナルデザインとして生産されているという
皮肉な逸話もの......。
プラスチックは50年代を境に広く普及したけど、
この展示では20--30年代の物もいろいろ見れます。
セルロイド製の眼鏡のフレームやカフスなど。
このプラスチック製の自転車はかれこれ14年位前に
友達とでかけたヨーテボリのリサイクルショップで
売っていて、当時友達が買うべきかどうか
相当迷ったアイテム。
買っておけばよかったねー。
ほら、やっぱりついついこういう反応になってしまう。
Nordiska museet
Plast!
2011年1月9日まで
http://www.nordiskamuseet.se
横山いくこ
ストックホルム在住。キュレーター、ライター、コーディネーター(結局わりと何でも屋)。現在、Konstfack国立芸術工芸デザイン大学でエキシビションマネージャーとして展覧会や出版物を作りつつ、フリーランスのキュレーターとしても国内外の美術館やインスティテューションでデザインやアートのプロダクションに関わる。00年よりFigaroをはじめ日本のデザイン、アート、ライフスタイル誌等への寄稿及びコーディネート。08年にクラフト/アート/デザインのリサーチ&プロダクションEditions in Craft、“極小”児童アートブック出版社Tree Fruit Pressを設立。09年2月にスウェーデンの陶芸作家「リサ・ラーソン作品集」(ピエブックス)を共著(柴田隆寛+木寺紀雄/写真)。

