2010.07.22
眺めのいい部屋
映画「眺めのいい部屋」のアルノ川じゃないけど
イタリアとフランスの国境を流れるロヤ川の眺めの美しい
Carel Alphenaarのカーサへようこそ。
友人のサマーハウスのある村Fanghettoは
前回にも書いたように
オランダ人の文化人が多い。
その中でも60年代からこの村で休暇を過ごす
劇作家でチェリストのカーレルさんの
ご自慢のバスルームを拝見に行ったら、
お家自体があまりにも素敵なので
ついつい仕事モードでしっかりお宅拝見取材してしまいました。
60年代からゆっくり気のむくままに
修復したり、改装してきたという。
最近のお気に入りはオーセンティックな柄の
タイルに改装したバスルーム。
(写真では見えませんが、暖炉もある)
バスルームからはサロンとテラスに抜け、
その先には山と谷間に流れる川の景色。
「洗濯物がこんなに気持ちよく乾くのはここならでは」
と洗濯物をハグするカーレルさん。
音楽家だけあり、年に数回はここにこもって
演奏の練習をしたり、脚本をかいたりするのだそう。
右写真のさびたメタルの作品はミッフィーの生みの親、
ディック・ブルーナーの息子で彫刻家のMarc Brunaの作品。
下左はカーレル作のイギリス王室と犯罪者のモンタージュ。
お菓子の箱入り。
買い集めたアンティークや、
アーティストの友人達の作品で埋め尽くされ
夢のような空間に
ただただため息をつくばかり......。
改装はまだまだ続いていて、
ローマ帝国時代後期に出来たというこの村の建物はとても複雑。
全てが石造りで、洞窟の迷路のように
いろいろな部屋が入り組んで建てられているので、
少しずつ上や下の空いている洞窟の壁を抜いては
繋げて、広くしていっている。
カーレルさんの次ぎのプロジェクトは
地下洞窟をコンサートや歌の会に使えるスペースにすること。
「ほら、こうやってここでハムレットとかやるんだよ」
スイッチや冷蔵庫の収納オーダー、
ナイフの収納、チェロ型のまな板など全てが可愛すぎ。
そして最後は
なんとも眺めのいいソーセージのディナーでおしまい。
んー、50年もこんな素敵な場所をもってたら
いろんなロマンスもさぞかしあったに違いない。
次回カレーレルさんに会えたら聞いてみよう。
ストックホルマレ・デイズ
ストックホルム在住。キュレーター、ライター、コーディネーター(結局わりと何でも屋)。現在、Konstfack国立芸術工芸デザイン大学でエキシビションマネージャーとして展覧会や出版物を作りつつ、フリーランスのキュレーターとしても国内外の美術館やインスティテューションでデザインやアートのプロダクションに関わる。00年よりFigaroをはじめ日本のデザイン、アート、ライフスタイル誌等への寄稿及びコーディネート。08年にクラフト/アート/デザインのリサーチ&プロダクションEditions in Craft、“極小”児童アートブック出版社Tree Fruit Pressを設立。09年2月にスウェーデンの陶芸作家「リサ・ラーソン作品集」(ピエブックス)を共著(柴田隆寛+木寺紀雄/写真)。
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