2009.12.07
Gustaf Sweden
友人のセラミックアーティスト、 グスタフが
オンラインショップのオープンにあわせて
自分のアトリエでお披露目/販売+ホットワインのお祝い会。

私が2005年に東京と大阪でキューレションした展覧会に
参加してもらって以来。
そのときのカタログ用に長いインタビューをしてから、
彼の作品から目が離せない。

グスタフはもともとファッションデザイナーだったのだが、
勤めていたのは大きなメーカーで、
自分がデザインした洋服ができ上がるまでに
あまりにも自分の知らない
たくさんの人の「手」が介在することに辟易。
粘土ならダイレクトに最初から最後まで
自分でコントロールできるので
自分のフラストレーションを
夜の陶芸ホビー講座に通ってぶつけていた。
それが本格的に楽しくなってきたので、
デザイン大学 に入学してしまった。
でも今度は、デザイン大学の陶芸科で違う問題が。
みんながあまりにも自分たちの
「手技」に陶酔していることに辟易し、
なるべく手の軌跡が残らない陶器作りをはじめる。
肘や頭まで使って作った作品もある。
ていねいに薄く作った鉢を
乾燥前に振るわせて歪ませたり、
粘土を普通より柔らかくして、
そのたれ加減を利用したり。
粘土の持つ性質と一緒にいつも遊んでいるような
作品を作っている。
このちょっとドライなアンチロマンチストはすごいですよ。
最近流行のちょっと見た目ばかりの
ギミックに富んだクラフトなんかより、
ものすごく簡単に鋭くクラフトのコンセプトを引き上げています。
コンセプチュアルだけど、物としてはまったくもって
使いやすい現実感があるところも"良"なのです。


Gustaf Nordenskiöld (グスタフ・ノーデンショルド)
www.gustafsweden.com
ストックホルマレ・デイズ
ストックホルム在住。キュレーター、ライター、コーディネーター(結局わりと何でも屋)。現在、Konstfack国立芸術工芸デザイン大学でエキシビションマネージャーとして展覧会や出版物を作りつつ、フリーランスのキュレーターとしても国内外の美術館やインスティテューションでデザインやアートのプロダクションに関わる。00年よりFigaroをはじめ日本のデザイン、アート、ライフスタイル誌等への寄稿及びコーディネート。08年にクラフト/アート/デザインのリサーチ&プロダクションEditions in Craft、“極小”児童アートブック出版社Tree Fruit Pressを設立。09年2月にスウェーデンの陶芸作家「リサ・ラーソン作品集」(ピエブックス)を共著(柴田隆寛+木寺紀雄/写真)。
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