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ストックホルマレ・デイズ

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2012.01.23

タリン

年末から年始にかけて
東京から遊びに来ていたカメラマンの友人。
「雪景色が撮りたいなー。」
とやって来たのですが、
今年のスウェーデンは暖冬で
ストックホルムからちょっとやそっと出かけた所で
雪にはお目にかかれそうにもなく、、、。
「だったらタリンでも行ってみちゃおうか!」
と、急遽バルト3国の1つエストニアのタリンへ。

ストックホルムからはボートでも飛行機でも行け、
かなり近いのに行った事なかったし、
なにせクラフト物が沢山あるらしいと聞いて
俄然行く気満々。
大晦日のパーティーの二日酔いを引きずりながらでかけた
お正月のタリンで見つけました。

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この愛らしいペンギン達、
何で出来てるでしょう?

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マジパン。
お砂糖とアーモンドピールを練ったお菓子です。
タリンの市内に1806年からお店を構える老舗
Kalevのマジパンミュージアム。
ひとつずつ丁寧に絵つけされる様子は
まるで陶器工場のようです。

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この人はなんと70年代生まれ。
エストニアは人形劇などが有名な事からもあるのか、
ちょとシュールでファンシーな
マジパンフィギュリンが勢揃い。

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2泊3日の短い旅でしたが、
タリン、かなり満喫しました。
ドイツ、ロシア、北欧が混ざって消化しきれてないと言った感じの
野暮ったさがかなり素朴でキュートな街でした。

北欧に旅する人は時間があれば是非足をのばしてみる価値アリ。


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2011.12.26

年納めのベンチ


ようやく今年も仕事納め。
何が一番の達成感かっていえば、
仕事と全然関係ない家のベンチ。

実は夏休みの計画だった本棚が、今更完成、、、、。
本棚と一緒に計画した玄関の長いベンチは、
夏に友人からもらったエンツォ・マーリの1972年の本
『Autoprogettazione?』に感化されている。

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スタンダードな木材と釘だけで作れる家具の図面集。
これを元に自分なりの家具をデザインして
自分の手で作ることを促している。
2002年に英訳のついた第二版が出たおかげで、
マーリがすでに70年代に工業生産の量産品に対して捉えた
クリティカルな考え方をよく理解することができた。
そしてそれは今でも斬新。

やたらと忙しい忙しいと仕事ばかりしている中、
自分バージョンのベンチを設計して、
材木屋さんできってもらい、
それほど得意でもない日曜大工で
まあ随分問時間はかかったけど
自分で完成させて大満足。

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2.1メートルの大作!
おかげで、収集のつかなくなっていた靴が片付いてすっきり。
靴箱が二段重なるかとか
何箱横並びで入るかとか
ものすごーく細かく計算したんですよ(涙)。

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こちらは家にある本からのオリジナルの椅子。
ちなみにこれはアートセンターで展示用に
作って使用されたものを
テクニシャンの友達から譲ってもらったので
自分で作ってません。

やっと家も片付き
これでゆっくりクリスマスとお正月を迎えられそうです。

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今年のクリスマスメッセージ用に花を生け他花瓶
南アフリカの部族がビールに似たお酒をつくったり飲んだりする壷。

みなさんも良いお年を。


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2011.12.19

Exchange

先週出張でアムステルダムに行ってきました。
そのついでだけど、かなり期待していたのが
新しく出来たホテル&ショップのExchange/Option!

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今では老舗のアートホテルLLOYD(ロイド)が手がけたニュープレイス。
ホテルThe Exchangeはアムスのファッションインスティテュート
AMFIとのコラボレーションで、
全62部屋全てがAMFIの4年生と卒業生が手がけ
全てがユニークな内装。
残念ながら時間がなくて今回は客室を覗くのはパス。

そうお目当ては、お隣のショップOption!にアリ。

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ショップディレクターで友人のフロリアンヌと待ち合わせして
お店を案内してもらう。

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まだオープンして10日目、
まだまだ終わらないー!と悲鳴を上げるフロリアンヌ。
配管から水漏れが止まらずスタッフが応急処置。
とはいえ「きちんと奇麗にした黄色のバケツで補強して」と
応急処置にもお洒落度を下げまいとがんばるフロリアンヌ。

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そしてありました。
この目で確かめなくてはと思っていた
日本の建築家、長坂常さんがてがけた4.5mもあるFlat Table。
長坂さんは昨年、
東京でロイドホテルのテンポラリーホテルプロジェクト
LLOVEの日本チームを監督した建築家で、
昨年ちょうど同じ時期にアムスで出会って以来、
所々で仕事の協力をしている。
今回のこのテーブルは脇で見ていただけだけど、
進行状況やどれだけ完成まで大変だったかを
知っているだけに、ちょっと我が子を見る気分。

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6台の様々なアンティークのテーブルをつなげ
その天板の上に黄色の樹脂を流して
それぞれのデコボコをフラットに繋げている大作。
本人は東京にいながらの遠隔操作だったため、
いろいろな「えっ、そうなの?」的な難題があったようですが、
(脚一部浮いてるし!) 
かなりファンキーな仕上がりになっています。

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他にもブッチャー(肉屋)で使われていた
包丁の多大なキズあとがググロテスクにも美しいテーブルや
学校で使われていたと思われるものなどに
樹脂を流し込んだテーブルもオープンに会わせて制作。
パープルのテーブル欲しい。

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エントランスに置かれたブルーのテーブルには
偶然にもストックホルムで私の学校の学生でよく知っている
イェンス・ファーゲルのMUUTOの燭台が飾られていました。

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お店のセレクトは家具から、
小さな雑貨、ファッションアイテムまで
フロリアンヌが丁寧に選んだものたち。
ディスプレイはまだまだ完成していないと言うが、
アムスらしいウィットにとんだディスプレイがあちこちに見受けられます。

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その例の一つが
見えにくいかもしれないけど、壁面のタイル。
あえて通常のタイルの裏面にクリアの釉薬をかけたものと
かけていないものでコントラストをつけて貼られている。

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地下にはワークショップスペースもあり、
定期的にAMFIの学生達がお店で売る小物の制作等もしているそう。

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お隣のカフェもまた素敵。
友人のデザイナー達が描いた鳥が大集合。
そのせいか
ジュースプレスがフクロウに見えてしまうのは、私だけ?

The Exchange
http://www.exchangeamsterdam.com


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2011.12.06

日本の雑誌文化

一昨日しばらくぶりのアートディレクターをしている友人から電話があって、
オフィスを合併するので、大々的にものの処分に迫られているという。

「スタジオ・ヴォイスが2004年から休刊(2009年9月)まで全部揃ってるんだ、
捨てる訳には行かないけど、引き取ってもらえる人が他に思いつかないんだよ」
という。
もちろん、すぐに持って来てもらった。
私も時々原稿書いていたので、重なる号はいくつもあるが
ストックホルムでそう簡単に手に入る訳じゃないから全部はもっていない。

なんで、日本語が読む事もできないくせにわざわざ定期購読していたのかと聞いたら「こんなにカルチャーのレンジの広い雑誌は他の国にはなかなかないし、日本でもヴォイスはすごかった、時々出てくる英語を検索したりしてヴォイスを通じで世界のカルチャーを勉強してたんだよ」という。
なんだか泣ける。

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メディアの発展には素晴らしき事も多いけど、
失っている事も多大だ。

先日、うちの大学に日本の写真家、ホンマタカシさんを招待してレクチャーをしてもらった。タイトルはJapan, ambiguous photography, and myself (曖昧な日本の写真と私自身)。
近代の日本の写真は、写真を作品として売るというマーケットが無く、写真集という本を作る事が写真家の作品の最終目的であった時代、そしてホンマさんを始め、ヴォイス世代ともいえる雑誌というカルチャーの中で記録に参加していた時代があり、現代は西洋のアートのシステムを取り入れた作品としての写真が日本にも広まり、海外での評価を得ているとおっしゃっていた。

ただ果たして後者の時代に入ってしまった今、
私の友人のように内容が分からなくたってかっこいいと思われるような、強烈なカルチャーを発信して行けているのだろうか?
特に日本だけに至っての事ではないと思う。

そんなノスタルジーに浸って本棚整理してる合間に書いているんですけど、
でも明日はなんと、ダグラス・クープランドがストックホルムでトークするんです。はい、小説『ジェネレーションX -加速された文化のための物語たち』のクープランドです。
そしてそのタイトルがNew Brains for the Twenty-First Century(21世紀の新しい頭脳)。 タイムリーすぎます。ドキドキする程気になります。


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2011.10.24

Svenskt Tenn

しばらくご無沙汰しておりました。
コラムで川上典季子さんがお伝えしてくれているとおり、
東京のデザインウィークに合わせて帰国のため、
@機内から出発直前に見て来た
スヴェンスクテンの素晴らしいリニューアルオープンの
プレヴューの様子をお伝えします。
一般オープンは25日なので、日本の皆さんには
ストックホルマレよりも一足早くお見せしちゃいます。

スヴェンスクテンはご存知の方も多いかと思いますが、
1927年にスタートしたスウェーデンの老舗のインテリアショップで、
錫のテーブルウェア、ヨセフ・フランクの鮮やかなプリントの布、
家具、そしてなんといってもそのホームデコレーションの
美しい世界を魅せてくれるメーカー&ショップです。
このショップが1年の改装を経て、
さらに素晴らしい店舗としてオープンしました。

60%も規模を広くしたゆとりの店内の
新しい目玉はなんと言っても初のティーサロンです。

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海の眺めの美しい2階部分にできたサロンは
憧れのスヴェンスクテンづくしの世界観の空間で
ゆっくりお茶を楽しめるスペース。
高級食品のPRなどを長年勤めているオキさんが
サロンのチーフに抜擢された。

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ノーベル賞の晩餐会のデザート担当でも有名な
マグヌス・ヨハンソンさんのベーカリーから仕入れる
フレッシュなパンにこだわりのチーズやハムのサンドイッチ、
もちろん可愛いプチフールの載ったアフタヌーンプレートも。
2種のオリジナルブレントの紅茶に
ロゴ入りのイタリアのジノリのティーセットも可愛い。

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サロンの隣には、機能主義を否定し、
世界中の装飾品を愛して止まなかった
創設者のエストリード・エリクソンのオフィスも再現されています。
美しい物への愛着は主義ではなく、
物へのパッションからつくられるという世界観が大好きです。

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リニューアルに合わせて復刻版や若手デザイナーの新作など
アイテムもさらに増え、断然楽しくなりました。
ジュエリーコーナーもおすすめ。

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www.svenskttenn.com


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PROFILE

横山いくこ

ストックホルム在住。キュレーター、ライター、コーディネーター(結局わりと何でも屋)。現在、Konstfack国立芸術工芸デザイン大学でエキシビションマネージャーとして展覧会や出版物を作りつつ、フリーランスのキュレーターとしても国内外の美術館やインスティテューションでデザインやアートのプロダクションに関わる。00年よりFigaroをはじめ日本のデザイン、アート、ライフスタイル誌等への寄稿及びコーディネート。08年にクラフト/アート/デザインのリサーチ&プロダクションEditions in Craft、“極小”児童アートブック出版社Tree Fruit Pressを設立。09年2月にスウェーデンの陶芸作家「リサ・ラーソン作品集」(ピエブックス)を共著(柴田隆寛+木寺紀雄/写真)。

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