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FIGARO japon編集部ブログ madame FIGARO japon Editors

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2011.06.24

6月24日(金)イヴ・サンローランのこと。

遅ればせながら、ゴールデンウィーク前に公開した映画『イヴ・サンローラン』を観ました。

サンローランの公私にわたるパートナーだった、ピエール・ベルジュによる語りを中心に、アーカイブ映像、ルル・ド・ラ・ファレーズら友人たちのコメントによって構成されたドキュメンタリー。

サンローランが亡くなった後、彼が持っていたたくさんの美術品がベルジュによってクリスティーズで競売にかけられるのですが、その直前、これから売られていくたくさんの美術品が置かれたふたりのアパートで、ベルジュがとつとつとサンローランのことを語ります。ものすごい美術品がごろごろ置いてあるのに、高圧的でない素敵な空間に目が釘付けになりつつ、ベルジュの寂しげな語り口、そして主がいなくなってこれから売られていく美術品たちとの対比にしんみりします。

もちろん、サンローランというクチュリエがいかに素晴らしい功績を残したのか、才能を与えられたものゆえの苦悩などなど、ファッションを愛する人にはぜひ見ていただきたい一本です。上映スケジュールは以下でご確認を。

www.ysl-movie.com

1figaro0624 image001.jpgこちらは2011年2月号の本特集で取り上げた、イヴ・サンローランの図録。

2figaro0624 image003.jpg映画の中でベルジュがモンドリアンルックが完成したときの衝撃を語っていたのが印象的。

3figaro0624 image005.jpgヘルムート・ニュートンによる官能的なビジュアルが素敵な「オピウム」。発売された当時、中国国内で物議をかもし出したそう。そのくだりも映画に出てきます。

私がこの仕事で本格的にファッションに関わりだしたのはほんの10年ほど前。しかも男性誌から女性誌へ異動したのが2年半前なので、残念ながら現役だった頃のサンローランのクリエーションに触れることはありませんでした。映画の中でベルジュは、サンローランが現役を引退したことについて「賢明な選択だった」と語っています。それは、この頃、すでにファッションというものが商売人の手に渡ってしまったからだと。

デザイナーの交替劇(これはもちろん悪い側面だけではないですが)やブランドの買収など、ファッション界のパワーゲームの一端を見るにつけ、悲しい気持ちになりますが、それでもやっぱり、クリエーターたちの才能やエネルギー、ファッションの純粋な楽しさを信じたいなあ、と思うものです。


BRAND
Yves Saint Laurent
2011.06.24  |  CULTURE

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madame FIGARO japon編集部

「フィガロジャポン」エディターが、編集の日常をご報告します。

大好きな部屋のつくり方。

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